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無痛分娩で後悔した事例9選!医療機関を選ぶポイントも解説

無痛分娩を検討している方の中には「無痛分娩を選択して後悔した方はいるのだろうか」と気になっている方もいるでしょう。

無痛分娩は出産時の痛みを和らげ、産後の体力を温存できる分娩方法ですが、無痛分娩を選択して後悔した方もいます。そのため、無痛分娩では事前にご家族から理解を得ておくことや医療機関選びがとても大切です。

この記事では、無痛分娩で後悔した事例や医療機関の選び方を解説します。安心して無痛分娩ができるよう、参考にしてください。

目次

無痛分娩で後悔した事例9選

はじめに、無痛分娩で後悔した事例を9つ紹介します。

【事例1】家族から心無い言葉をかけられた

後悔した事例の1つ目は、ご家族の理解を得られず、自然分娩で出産をしたケースです。

無痛分娩を希望している旨や無痛分娩で出産したことを伝えた際に、ご家族から「痛みを感じてこそ、母親になる資格がある」「楽をして出産をするのか」など、心無い言葉をかけられる方もいます。また「痛みを我慢できないのは甘え」と言われたという方も見受けられます。

無痛分娩はここ数年で実施件数が増加していますが、日本ではあまり普及していないのが現状です。そのため、無痛分娩の良さを知らない方も多くいます。無痛分娩についてご家族に理解してもらうためには、妊娠中から無痛分娩の良さを伝えておくことが重要です。

【事例2】痛みが全く無い訳ではない

無痛分娩で後悔した事例2つ目は、痛みが全くなくなる訳ではないというケースです。無痛分娩時の麻酔は、以下の分娩第1期に投与するのが一般的で、子宮口が3〜5cmもしくは陣痛が5分間隔になった時点で麻酔を投与する医療機関が多いといわれています。

お産の兆候分娩第1期分娩第2期
陣痛の間隔不規則2分〜10分1分~2分
子宮口の開大1cm〜2cm1cm〜10cm10cm
出典:日本看護協会「妊娠・出産・産後における助産師によるケア

無痛分娩は、ある程度お産が進んでから麻酔を投与するため、それまでは痛みを伴うことが多くあります。

【事例3】自然分娩からの無痛分娩に対応していなかった

後悔した事例の3つ目は、計画入院で無痛分娩をする予定だったが、予定よりも早く陣痛が来てしまい、無痛分娩ができなかったケースです。

無痛分娩は、あらかじめ出産日を決める計画分娩が一般的です。初産婦の方は予定日の1週間ほど、経産婦の方は2週間ほど前を目安に入院する日を決めるケースが多い傾向にあります。しかし、自然分娩からの無痛分娩に対応しておらず、自然分娩で出産したという方もいるため注意しましょう。

医療機関によっては自然に陣痛がきた場合でも麻酔の投与ができるところもあります。前もって、計画分娩のみ無痛分娩に対応しているのか、自然分娩からの無痛分娩に切り替えが可能か否かを確認しておくと安心です。

【事例4】365日無痛分娩に対応していなかった

後悔した事例の4つ目は、無痛分娩に対応できない日に出産となり、自然分娩で出産したケースです。365日24時間受け入れが可能な医療機関もありますが、無痛分娩が可能な曜日や時間帯が決まっているところもあります。

日曜日と祝日以外は無痛分娩が可能な医療機関や、年末年始などの長期休暇時には対応できないところ、日中のみ対応しているところなど、無痛分娩が可能な曜日などは医療機関によってさまざまです。入院日を前もって決めていても、早めに陣痛がくる方もいます。

そのため、無痛分娩を希望している方は、現在通院中の医療機関が365日24時間無痛分娩の対応が可能かどうかをチェックするようにしましょう。

【事例5】出産費用の負担が大きかった

後悔した事例の4つ目は、出産費用の負担が大きかったというケースです。無痛分娩の出産費用は、公的な医療保険の対象外となるため、自然分娩と同様に全額自費となります。無痛分娩は自然分娩よりも高額になるため、ご家族の理解を得るのが難しいケースも見受けられます。

無痛分娩費用は自然分娩費用プラス10万円〜20万円が相場です。費用の負担が大きくなるため、必ずいくらかかるのかをチェックしておきしましょう。

自費診療の費用は各医療機関が自由に料金を設定できるため、医療機関によって出産費用が異なります。さらに、以下のように地域によっても出産費用の平均にも差があるため、いくら必要なのかをしっかりとチェックしておくことが重要です。

出典:厚生労働省「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について

【事例6】吸引や鉗子分娩となった

後悔した事例の6つ目はお産が上手く進まず、吸引カップを赤ちゃんの頭に装着して引っ張る吸引分娩と、鉗子で赤ちゃんの頭を挟んで引っ張る鉗子分娩により出産したケースです。吸引分娩や鉗子分娩は、以下の場合に選択されるケースが多くあります。

  • お産が長引いている場合
  • 陣痛が弱くなった場合
  • 赤ちゃんの心音が低下した場合
  • いきむタイミングがズレてしまう場合
  • 正しくいきめない場合

赤ちゃんや母体の負担軽減に吸引分娩や鉗子分娩が選択されますが、赤ちゃんの頭部がたんこぶのように膨らむケースや鉗子の跡が残る可能性があります。母体に関しては会陰の傷が大きくなったり、尿をする感覚が鈍くなったりする可能性があります。これらの症状は日を追うごとに改善するケースがほとんどであり、退院時には気にならなくなる方も多いです。

無痛分娩では麻酔で痛みを和らげることにより上手くいきめず、吸引分娩や鉗子分娩となるケースが見受けられます。しかし、自然分娩でも同様にお産が長引くことにより、吸引分娩や鉗子分娩でお産をサポートするケースも見受けられるため、無痛分娩だけの問題ではないといえるでしょう。

【事例7】分娩後の痛みが強かった

後悔した事例の7つ目は、会陰切開の傷や後陣痛の痛みが強かったケースです。無痛分娩の麻酔は、ある程度お産が進んでから投与し、出産後1時間〜2時間で切れるのが一般的です。そのため、会陰切開は麻酔が効いている間に処置を行います。麻酔が切れた後の痛みが強い方もいます。

会陰切開の痛みが強い場合には、我慢せずに医師や助産師などに相談をしましょう。痛み止めを処方してもらえる可能性があります。

後陣痛については出産当日から3日後がピークといわれており、痛みの程度は一人ひとり違いがあります。徐々に治っていくケースがほとんどですが、痛みが続く場合には子宮内や婦人科系の病気が隠れている可能性があるため、会陰切開と同様に医師や助産師に相談をするのが良いでしょう。

【事例8】副作用がみられた

後悔した事例の8つ目は、無痛分娩の副作用が見られたケースです。無痛分娩の副作用は、以下のとおりです。

  • 足の感覚が鈍くなる
  • 足の力が入りにくくなる
  • 低血圧
  • 尿意を感じにくい
  • 尿を出しにくい
  • 発熱

まれに、頭痛や吐き気なども見られます。無痛分娩は一定のリスクはありますが、血圧の上昇が抑えられたり、産後の体力を温存できたりするのがメリットです。無痛分娩を希望する際は、メリットだけではなく、リスクをしっかりと把握しておくことが重要です。

【事例9】キャンセル料が発生した

後悔した事例の9つ目はお産の進みが早く、麻酔を投与する時間がなかったため、無痛分娩ではなく自然分娩で出産したが、無痛分娩費用が発生したというものです。さらに、緊急帝王切開となったため、麻酔薬を使用しなかったがキャンセル料が発生したというケースも見受けられます。

無痛分娩をキャンセルした場合に費用が発生しない医療機関もありますが、返金されないところもあるため注意が必要です。前もって、無痛分娩のキャンセル料についてもチェックしておくのが良いでしょう。

医療機関の選び方

無痛分娩が可能な医療機関を探す際は、以下のポイントを意識して選ぶのがおすすめです。

  • 365日無痛分娩に対応しているかどうか
  • 無痛分娩の実績は豊富かどうか
  • 費用が明瞭かどうか
  • キャンセル料の有無

陣痛がくるタイミングや時間帯は一人ひとり異なります。無痛分娩を希望している方は、365日対応可能な医療機関を探すと良いでしょう。また、麻酔薬を投与することから、無痛分娩の実績が豊富なところを選ぶと安心です。

まとめ

無痛分娩で出産をした方の中には、家族に理解してもらえない・自然分娩からの無痛分娩に対応していない・費用の負担が大きい・副作用が見られたなどの理由で後悔している方もいます。無痛分娩を希望する際は、前もってご家族に無痛分娩の良さを伝えて理解を得ておくほか、料金を把握しておくこと、医療機関についてしっかりと調べておくことが重要です。

無痛分娩は前もって入院日を決める計画分娩が一般的なため、医療機関によっては自然に陣痛がきた場合には対応ができないところもあります。計画分娩のみ無痛分娩に対応しているのか、自然分娩からの無痛分娩に切り替えが可能か否かも確認しておくようにしましょう。病院を選ぶ際は、365日無痛分娩に対応しており、実績が豊富なところを選ぶと安心です。

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